リアルQ&A
1) 戸建の2世帯化リフォームについて。 |
Q:戸建の2世帯化リフォームについて
現在、夫婦子供2人と私の母親との、計5人が一緒に生活しています。
最近、妻と母親の仲が悪くなり、住んでる家を出るわけにもいないので、2世帯住宅にリフォームしたいと考えています。
1階を母親に、2階を私たち世帯として考えています。そうすると2階にキッチンと風呂場が必要になります。
現在、2階は3部屋ですが、私たち夫婦の寝室が12畳ほどあるので、そこにキッチン+風呂場を設けたいと考えており、寝室は空部屋がひとつあるので、そこへ移動するつもりです。
そこでご相談ですが、今から2階にもこうした水周りを作ることは可能でしょうか。
本来ならもっと詳細な情報が必要だと思いますが、可能だとすると予算は幾ら位を考えれば良いでしょうか。
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A: 弊社が携わるリフォームには、2世帯改装も多く、どのお宅でもいろんな問題を持っていらっしゃるのが普通です。
生活空間を分離する事もひとつの案ですが、その前にお互いの妥協点を話し合うことから始めてはいかがでしょうか?
一般に一階が親世帯が常識のようですが、お母様がお元気のうちは、2階が親世帯、1階が子世帯で暮らしてみるのもお互いにうまくいく例が多いです。
さて、ご指摘の通り、詳細な情報が欲しいところですが、ここでは「一般的な戸建木造住宅」と仮定します。
結論から申し上げまして、工事的には可能です。
技術的に、物の重量や設備配管や配線の問題もあるので、事前に重さが大丈夫か?排水管は通せるか?など、構造のチェックと、現況の調査をされることをお勧めします。
予算ですが・・・
設備機器の金額や、現況の建物状態によって、かなり左右されると思います。一概には言えませんが、注意しなければならないのは、新聞折込チラシやネットで書かれている、キッチンやお風呂の自体の金額は、あまり参考にはならない事です。なぜなら、商品自体の金額なんかより、工事方法によって予算が大きく異なるからです。
弊社では、戸建全面リフォームの「商品+工事の参考費用」を、ホームページで明記していますが、これですら、方法やグレードによって変化させる事が可能です。まして、今回の場合は2世帯計画です。いろんな工夫が必要です。本当に予定の場所が良いのか?など、プロの意見も参考にした方が良いかもしれません。
かといっても、予算の目安なんでしょうから、とりあえず・・・
1)お風呂を1坪以内のユニットバス:定価65万円と仮定。
2)キッチンを2.5m程度:定価100万円と仮定。
3)改装面積を2階の3室合わせ、45㎡程と仮定。
4)間取り変更は極力せず、水道やガス、電気メーターも別けない。
等々
・・・税別で400万円程度かと思います。
2) ツーバイフォーのリフォームについて。 |
Q:ツーバイフォーのリフォームについて
自宅がハウスメーカーの2×4(ツーバイフォー)で、昭和63年くらいに建てた家なんですが、最近母が倒れて同居しようと考えてます。
そこで少しリフォームしたいのですが、2×4だとリフォームができないと昔父が言ってたと思うのです。(父は故人)この工法でも普通にリフォームできるのでしょうか?
例えば、納戸として使ってるところを壊して部屋の一部にしたりとか、リビングを広くするために増築するとか。。。できますか?
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A:ご自宅が昭和63年頃築の2×4住宅で、2世帯同居へのリフォームがどの程度可能か?とのお問い合わせだと把握しております。
結論から申し上げますと「リフォーム自体は可能」です。
お父様がおしゃっていたのは恐らく「大幅な間取りの変更」の事だと思います。
2×4住宅は「壁で建物全体をもたせる」建物ですから、一般の在来工法という住宅に比べれば、間取りを動かす自由度が下がると考えてください。(ただし箱状なので比較的「頑丈」といわれています)
動かさない方が良い壁を計算しながら、いろいろ判断し、増改築は可能です。そういう建物の内容を理解している設計・施工業者さんとお話しながら、楽しい素敵なリフォームを実現すれば、皆さんの笑顔が拡がるお住まいが実現することでしょう。
弊社でも当然可能ですが、補足しますと、以下の点がポイントになるでしょう。
1)建築当初の図面があると効率的です。(大幅な「間取りの変更の範囲」が把握しやすくなります)
2)新築時がハウスメーカーでも、2×4は一般的な工法です。建てた会社以外でもリフォームは可能です。
3)東京23区内では10㎡以下の増築でも、確認申請の対象となり必要書類や費用が増えます。
(その他改築の内容や、都内以外のエリアも要チェックです)
また、改装後には、家を長くもたせるメンテナンスのためにも、リフォーム履歴「家歴書」などを作成し、記録していくことをお勧めします。
3) マンションの施主支給リフォームについて。 |
Q:マンションの施主支給リフォームについて
近々、中古マンションを購入してリフォームする予定です。
すでに見積もりをとっている「床材」「クロス」の材料費ですが、業者さんからの見積書単価を見ると、自分でネットで調べた資材を注文した方が、15万円ほど安い事に気づきました。
でも、どれだけの量を注文したらいいのかわからないので、そこだけ業者さんに聞いて、こちらが注文して「その後の施工はよろしく」というのは、やはり虫がよすぎるでしょうか?
嫌がられるかもしれませんが、安く押さえたいと思っています。
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A: ご相談の内容をを整理させていただきますと
1)業者さんの見積書から、床材、クロスの材料を、自分で調達した方が費用が安くなる
3)必要な注文量を業者さんに聞き、資材支給後「施工はよろしく」というのは差し支え無いか?
3)リフォーム工事を安く済ませたい
材料の拾いだしは、ロスやリピート計算などで結構難しく、面倒です。弊社の考えでは、注文量を算出する手間賃を計上してあげたうえ、後は普通に進めれば良いような内容ですが、一般的には、そう簡単にはいかないかと思います。
また、いきなり「支給する」のだと、資材の中に利益を見込む場合が一般的なので、商売上、嫌が るかもしれません。最小限でも利益が出ないのでは、どんな仕事でも成り立たちませんよね。
そこで私からの質問ですが・・・
1)リフォーム業者は確定し、契約されたか?
2)選定された材料が、見積り上、工賃と併せた「材工共」になっていないか?
3)上記材料と見積り金額は妥当か?検討されたか?
です。
要するに、注意事項としては・・・
最初から材料と工賃を分離できるか?業者側に確認し、それを前提とした、契約及び見積りになていれば問題ないですが、後から「資材支給しますから安くしてくれ」と言って、仮に承諾されても、いざ工事が始まって、トラブルの元になりかねないという事です。
仕上げ工程のリフォームは、工事場所や現状の下地材、仕上げる材料の種類や厚さなどに大きく影響されます。
たいてい工事には「養生費」や「下地調整費」「取り合い補修費」等が必要になるものです。
このあたりが、新築と違い「お客様の資材注文(施主支給とします)」で、どちらがどこまで受け持つかという範疇の難しいところです。
責任範囲の明確化をしておかないと、工賃別途計上でも工事の結果、かえって高くなる場合があるものです。
いずれにしても一度、ストレートに相談してみてはいかがでしょうか?
弊社もそうですが「筋を通す」ことをすれば、意外とOKしてくる業者さんもいる時代だと思います。施主参加型のリフォーム・リノベーションは、成功すれば楽しいですよ!
4) 複数のリフォーム会社を比較する際の見積りについて。 |
Q:リフォーム会社を比較する際の、見積り合わせについて
あるサイトで見たのですが、リフォーム会社を決める段階で、プラン・見積もりまで無料とうたいながら、結局その経費が見積もりの中に隠れて含まれている・・・とか、最初は安く見せておいて決まった後から、追加とかで請求する会社もあると書かれていました。
複数の会社に見積もり依頼して、比較検討しなければならないと思うのですが、もっと良い方法があるのでしょうか?
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A: リフォーム会社選定に関して、上手な方法の例があるか?という事でしょうか。
一般的に、数社から見積もりをとることがあたりまえ? と思われる昨今ですが、果たして本当にそうでしょうか?
確かに、大きな買い物を考えた時、比較検討は当然の事だと思いますが・・・それはあくまで「スペックが同等で比較できる」ことが前提だというのは、お分かりになられると思います。まずはそこが大前提です。
車でも、メーカーや車種以前に、スポーツカーとワゴン車では目的も意味も全く異なり、比較の対象にすらなりませんね。
まずは、依頼者自身がしっかりとしたイメージを・・・と言いたいところですが、日常生活が忙しい中、リフォームなんてよく分らないから「まずは相談・比較したいのに・・・」となります。
現実は数社との打ち合わせにかかる時間とやり取りに、施主も業者も疲れ果ててしまい、いい加減なところで妥協してしまうということも良く聞く話です。プランも価格もいい加減では、いい加減な完成になるしかありません。
おまけに「良いプランと適正な価格」をご自身で見極めることができれば良いのですが・・・
一般的な施主は、技術的には素人の立場での判断です。それらを書類や図面だけで見極めるのは、不可能と言って過言ではありません。
正直なところ、複数の会社に見積もり依頼して、比較検討し・・・というのは手段のひとつに過ぎず、うまくいく原則とは言えません。
また、残念な事にこの業界(リフォーム業)では、建物に悪い影響が出ることを言わないで、施主の希望通りに聞いてしまう。使いにくいことをわかっているのに、施主のわがままな要望でも気に入られる事だけを考え、契約したら手のひら返す業者がいることも事実です。
そこで、初期の段階で 施主ができる事は、要望と掛けられる予算に対して、相手がどこまで誠意を持ってコミュニケーションできるか? という見極めだと思います。リフォームについては素人でも、相手を見極める目は、社会人として活躍されている多くの方に備わっているはずです。
弊社の経験から、比較以前に大切な事をいくつか挙げてみます。
1)リフォーム計画について、施主・業者とも誠意を大切に取り組む。住む側・創る側の意識で仕上りは変わります。
2)徹底的にコミュニケーションができるか。プロのスキルを持った担当者か?(成功のカギは、会社名より担当者)
3)誠意ある工事、技術があるか。大切な我が家にどこの誰が関わるのか。携わる職人の素性が見えるのは大切です。
4)ご家族の想いを真摯に叶えようと努めましょう。住むのはご自身です。施主の妥協は結果、お金の無駄使いです。
以上があれば、見積もり比較より、きっと満足したリフォームになること間違いありません。
最近「匿名で数社から見積りが!」などという広告を目にします。それらは、比較自体をビジネスにしています。有名な会社が運営元だったりするので安心しそうなものですが、数社どこに決まっても、結局、比較自体の経費や、場合によっては工事自体にもマージンが発生しますので、いくら比較しても結果的に先方の手中にはまっています。
この辺、最終的に損か得かは・・・わかりませんね。
あなたにとって、リフォームに際し大切にしていることは何ですか?