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3月 262014
 

4月から消費税が8%にアップしますが、住宅のリフォームには朗報が!

既存(中古)住宅の改修をお考えの方に国土交通省「長期優良住宅化推進事業」のご紹介です。

概要:「長期優良住宅化リフォーム工事」に要する費用を、国が補助する事業が始まりました。
平成26年度当初予算(国費:優先課題推進枠)詳細はこれから!

対象:既存住宅(原則として、築年数などの条件はない・・・※新築住宅は不可)

補助率・限度額:該当リフォーム費用の三分の一を限度に、一戸あたり100万円(最大200万円)

目的:既存住宅ストックの質の向上及び流通促進に向けた市場環境を図る

むむむ・・・これは「今ある住宅をより良く、長持ちさせられる価値ある資産にしましょう。」
そんな感じが国の考えから推進されてきた。そんな感じでしょうか。

耐震や劣化対策、断熱、性能の向上を図るリフォームいろいろ・・・
要するに、住宅の長寿命化に必要な工事費などが補助されるようです。

住宅の性能を向上させるリフォーム(省エネ改修、耐震改修など)を推進することにより、限りある資源の有効活用及び環境負荷を削減。 しいては社会全体の負担を減らしながら、産業の発展を両立させる事が国益につながるとの考え。

内容:簡単に要約しますと以下の3点となります。

1)一定の要件を満たす既存住宅のインスペクションを実施するものであること。
※ インスペクション(inspection)とは建物を検査・調査・診断することです。
2) 基準クリアが必須のものを含め、性能を向上させるリフォーム工事であり、工事後に一定の水準を満たすもの
3)リフォーム履歴及び維持保全計画を作成すること。

弊社としては、今まで普通にやってきたことがほとんどですが・・・
(裏を返せば、望ましいリフォームの形を示したともいえる)
世間では「リノベーション」という人も増えてますが、リフォーム。王道の表現です。

申請について:
申請は「事業提案」という形式をとり、発注者又はリフォーム工事の施工者が行うものとされ、施工業者のグループ提案も可能です。また、インスペクション(リフォーム前の住宅調査)が必要であり、この調査は該当規模の住宅を設計できる「建築士が行うこと」とされています。
参照:国土交通省のサイト→  http://www.mlit.go.jp/report/press/house04_hh_000496.html

なんだか、ややこしい??  いやいや、そんなことありませんよ。

実は…消費税アップ後が、リフォームのチャンスだった??
住まいの性能を向上させるリフォームをして、国から100万円もらう方法、検討しましょう!

そこで弊社として、これらの内容も含めた「勉強会」を開く事を決定しました!
ご興味ある方、とりあえずメールフォームから、お問い合わせをください!
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*** 住宅リフォームで得になる勉強会のお知らせ ***

参加費無料:「第1回 中古住宅リフォーム推進会議」開催!!

日時: 4月22日(火曜日) 午後3時30分~5時
場所:四谷地域センター (新宿区内藤町87番地 四谷区民センター11F 集会室3 )
お問合せ:未来空間 株式会社

メールでのお問い合わせはこちらから。
3月 192014
 

2014年に入って結構話題になっていましたが、例の三菱地所レジデンス販売予定だった超高級マンション「ザ・パークハウス グラン南青山高樹町」が、施工ミス:排水管等の配管用のスリーブ入れ忘れによる「コア抜き多数」による強度不足で、建て替えが決定したようです。
今更の話題・・・と思っていましたら、テレビでやっていたそうですね。これには驚きました。
当初は新聞TVなどでも、ほとんど表だって話題にしなかったので、また大手は闇から闇に・・・いつもの事か・・・と思っていましたら、ネット以外で話題になるとは。

ほとんど完成していた大規模建築を、全部ぶっ壊して建て直すくらいの「コア抜き多数」ってのは凄い!と言っていたら、お客様から「コア抜きってなんじゃ?」と聞かれましたので、コア抜きの写真を載せておきます。
(※弊社の既存建築改修時のものです)
鉄筋探知1鉄筋探知してコア抜き1コア抜き2コア抜き

内部告発で発覚した施工ミスの内容は、本来は躯体(構造体のコンクリート)打ち込み時に、排水管等の配管用のスリーブを事前に入れなければならないのを、入れ忘れによる「コア抜き多数」というものでしたので、発覚当初から今後の動きに注目していました。

コア抜きって要は、壁や床が完成した後から穴を開けるやつなので、新築時には基本的に行わないのですが・・・(まあ、現実には仕方なく少しは開けた事がある・・・と、大手の人にも聞いてますが)本来、この開けるべき配管孔の周辺には、補強のための鉄筋の配筋等を行います。
既存建築改修などで、完成後から穴を開ける場合にも、主要な鉄筋を切ってしまわないよう、慎重に行わないと建物の強度が落ちる危険があるからです。
鉄筋探知2鉄筋を探知してコア抜き3コア抜き4コア抜き

繰り返しますが、リフォームなど既存建築改修の場合、仕方なく後から配管孔をコア抜きする事はあります。
新築では配管孔・スリーブの事前設置なぞは、コンクリートを打設する前にやるのが当然の内容だからです。

補強筋も無いなら、まして新築で「コア抜き多数」と聞くと・・・ありえないでしょ!となるわけです。

この物件は、相当な気合いで営業されていましたし、私自信も現場近くで仕事したこともあるので、大手がこぞって新築でコア抜き多数とは、まさか・・・の一言でした。何が「まさか」なのかは、この規模の完成まじかで、水まわり等に必要な孔であるスリーブが多数無かったなんて、そんな重要な問題が発覚する方が不思議だったからです。

まあ、リフォーム・リノベーションでコア抜きをする場合は、図面確認(マンションなら管理規約で決まっていたりします)など含め、あらゆる情報に則った上で、最新の注意をはらって行うことが当然でしょう。

1月 082014
 

空気は熱せられると対流により下から上へと移動します。
これは空気の比重は冷たいと重く、温かいと軽くなるためで、お風呂のお湯が上の方だけ熱かったのに、
下の方が冷たかったするのにも似ています。

床暖房に代表される「ふく射熱」暖房では温められた床の熱が、上の方へと伝わり、部屋全体をほんわか
暖める印象です。だから、床に熱を発するパネルなどを敷くのです。

↓:ガス温水パネル敷き。温水がパネル内部のチューブに入っています。そこで釘打ち等、慎重さが求められます。
gas-yukadan フローリング施工→ daiku-yukadan

完成した寝室。窓が多いので併せて2重サッシにしました。さらに効果的です!
gas-shinsitu1 費用 84万円(家具等除く)

また、床暖房の熱源には、大きく分けて「ガス」と「電気」があります。
電気の例も見てましょう。
電気でパネル、もしくはフィルムを使用するタイプは、ガスに比べると施工費が安価になる傾向が
あります。

心配な電気代・・・これは、今後のアップダウンにもよりますが、また改めて書きます。

さて、下の写真です。
これはフィルム状の遠赤ヒーターを使用したものです。意外と電気代も掛らないうえ、フィルムが
薄いため、仕上げの高さをコントロールしやすく、もし「床の厚みが大きくなる」「段差が大きく
なる」とか心配な場合には一考の価値ありでしょう。

denki-yukiadan Living-yukadan 完成です!
42万円(家具等除く)

6月 152013
 

先日、中野区役所のロビーで「増改築無料相談」の担当者として、区役所
入って正面の階段下に座っていました。

区役所ロビー1

半日ほど座っているのですが、いつもは「何やってんだ?」「おお、無料か・・・何か聞いてみるか」くらいの方が多い気がしますが、この日は比較的シビアな相談が多く、いかに普段から最新の法律上の知識や情報を取得しておかなければならないか、考えさせられました。

なんといっても、建築実務に関しては建築基準法だけでなく、関連する各種法令から消防法や都条例など、あらゆる角度からの順法的観点のアドバイスも必要です。
特に増改築(いわゆるリフォーム・リノベーション含む)に関しては、場合によっては確認申請絡みで困難な場合もあります。耐震改修などは、構造や築年数、現状によって効果的な方法が異なります。
それらに的確に、かつ、分かり易く返答するのは、なかなか難しいものでした。
ご期待に沿えなかったかと反省しながら、もっと勉強しなければ・・・と痛感しております。(汗)

5月 142013
 

私たちは「地盤」について考えます。
地盤・・・よく耳にする言葉です。地面の下で建物を支える、まさに盤石であるべき存在です。

tyuuetu2004

しかし、東日本大震災の際には東京湾岸で 有名な、浦安のテーマパーク近くの高級住宅地辺りの地面が液状化し、家屋が傾いたというニュースが大々的に報じられました。その際「砂上の楼閣」という表現を耳にしましたが、実は専門的な分類で「砂質地盤」であったのは事実です。

ただ、液状化現象というのは複雑で、傾く理由が砂質地盤と直結している訳でもありません。

 

そんな中、明治時代の古地図や地盤についての図面などが、注目されているとも聞きました。 こちらは以前から、大地震の際に必ず問題視されていましたので、興味を持つのは当然の流れだと思います。 そこで、ちょっと古い地図を見てみましょう。

youtube_samnale_tamura001

(財)日本地図センター 地図で見る東京の変遷Ⅰ(明治30年頃) (株)建築知識 地震に強い「木造住宅」の設計マニュアル  より抜粋・共に絶版

100年以上前、明治30年頃の東京西北部・現在の中野駅近辺の地形図です。 (わかりやすいように水田が緑色に着色されています。) 中央左に中野駅を示してありますが、これは当時「甲武鉄道」と呼ばれていた現在のJR中央線上にあります。中野停車場というレトロな文字が見 えます。
その下方(南側)が現在も同じ「青梅街道」で、周辺に「中野村、本郷村」の文字が見えます。駅北側には「上高田村、新井村」も見え ます。村だったんですね・・・ そして少し分かりにくいですが、白い部分の表記の多くが、畑・茶畑・桑畑なのです。

これらを昭和期から活用されている、土地条件図等と重ね合せ て見てみますと、見事に合致します。

「土地条件図」はハザードマップの参考になったり、現在の地盤を知る上で参考にされているものですが、100年 以上も前の地図から脈々と受け継がれた状況が理解できます。
河川を中心に水田(緑色)が広がり、その辺りの地盤は比較的軟弱とされています。逆に畑の中心辺りは、現在も比較的安定した地盤の部類に分 かれています。それぞれの地盤に合せた、建築やメンテナンスが考慮されて良いかと思います。

東京都中野区周辺にお住まいの方々は、現在の我が家がこの地図からど の辺に当たるのか、参考になるでしょうか?
今日は大雑把な話でしたが、足元の大切な話でした。
「地盤から考えた住いの相談」・・・ 一度、私たちに相談されると、良いヒントが見つかるかと思います。