6月 182014
 

今日は、店舗のメインになるカウンターを選定するため、都内にある材木問屋に、お客様と一緒に来ています。
東京の都心部で、このように大規模な材木市場は少ないですが、商品になる以前の姿が見れ、貴重な場所です。
材木市場木材選定
今回は、杉のカウンターの厚さ63ミリで、厚みを強調したものを使用する予定です。
問屋の方に協力を得て、何枚かを並べ、品定めをしています。(田村はしつこい性格なので・・・苦笑)
木材選び-1カウンター選定
丸太の中心の、心材にあたる赤身の風合い。外側の辺材(白太・白身)の目のそろいなどによって、
本物の木は、いろんな表情を見せてくれます。
お客様(シェフのE様)は、木の香り・優しさに触れ、よりパワーアップされているようでした。

目の前にある4mほどの長さの原木が、20m以上の大きな樹の根っこの部分かと思うと、またまた
空想が 広がります。このカウンターは、厨房と客席の間に設置されます。

築地の魚市場で寿司ネタ探し?ではないですが、ここぞというポイントになる素材には、しっかり
こだわり、携わりたいものです。 もちろん、問屋さんとの距離が近いので、限りなく余計なマージ
ンが省け費用的にも、お得なのは言うまでもありませんし。(笑)

6月 122014
 

さて、解体が終了後の店舗内厨房については、シェフであるお客様と、実際に使用する設備・什器などの
確認をしながら、必要最小限の寸法で墨出し(リフォームの場合は、その場で原寸が一番確実)をします。

墨出し作業完了後に、厨房と客席になる場所の境界にコンクリートで基礎のような物を設定します。

基礎型枠
厨房は、掃除など水洗いが簡単にでき清潔に保てるようにするのはもとより、防火・防炎など消防対策に
ついても万全を期さねばなりません。客席との分離は意味のある設定であり、使う人にとって使い勝手の
良い環境である・・・という完成度が要求されます。

これらは、住宅のキッチンにも応用できる、とても重要な要素です。

また、2階の住居部分 ↓ も、同時進行していきます。
2階北側1

かなり年数が経っている建物なので、都度、頭をひねりながら進めます。
大工さん、お手数かけてすみませんね!

6月 092014
 

先月始まった店舗兼用住宅ですが、着々と解体が進み、数日前には解体も終わりました。
解体ー32階解体
1階は、既存店舗を活かしながら、再生させる方法をとりますが、2階は新規に住居として、まとめなければなりません。

また、解体しながら見えてくる事柄も多く、今後の展開を踏まえ、図面化した内容で事前に消防対策や保健所対策などが必要です。
既存を活かす・・・限られた条件とはいえ、現代の法令に沿った、より安全・安心な空間にする責任が、我々プロのリフォーム建築家にはあると思っています。

5月 302014
 

都心から少し離れた郊外の高台にある、築14年のマンションにお住まいのご夫婦のこだわりリノベーションの例です。
新築にはよくある間取りですが、忙しいS様夫婦にとって使いにくい動線でした。
この際に、ご希望の間取りに変え、以前から理想の「自然系のイメージ」に一新することになりました。

その②

改装前の問題点であった、ハッチ付きのセミクローズキッチンから、アイランド型のダイニングからリビングまで見渡せる
キッチンへと変化する予定です。

↓↓:新設配管を使用するため、有効な位置の最小限の解体を行っていき、新規の給排水管を必要箇所に配管します。

部分スケルトンキッチン配管

このように、マンションリノベーションの場合でも、必ずしも全体をスケルトン解体(ほとんどすべて取り払う)しなくても、実際は有効なある程度の範囲を解体する事で、大半の問題解決ができる場合が多いものです。

正直、昨今のスケルトンリノベーションというのは、リフォーム新参者が見えない箇所のリスク回避のため、簡単な手段で大量の解体ゴミが出るリフォームを「リノベ」とか言って差別化しているだけ? のような印象も、たびたび受けます。なぜなら、完成した仕事(リノベ)が必ずしも「性能の向上を伴わない」ものであったり、資源の有効活用に役立ってなかったりすることがあるからです。

国の取組みも、「長期優良住宅化リフォーム」や「性能向上リフォーム」とは表現しますが、リノベーションという表現は、まず使いません。
マンションリフォームの流行語みたいなものかもしれませんね。

5月 192014
 

西武新宿線に、お住まいの皆さん!中野区・野方の駅前で、レストラン兼用住宅のリノベーション工事がはじまりました。

残材搬出店舗兼用住宅着工
今まで、若鶏とうなぎの専門店だったのですが、今度は1階がレストランです。
築年数がそれなりに経った一戸建てですので、メンテナンスも兼ねて全改装です。

お客様ご自身にも積極的に参加してもらい・・・さて、これからが楽しみです!